BRM414 西上州300 走ってきた

初ブルベ、初300km完走やりました! www.strava.com

発端

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3月下旬、某所にて

ブルベはいつか走りたいなと漠然と考えていたけども、せっかく機会があるんだし走ってみるかー、というわけで、 BRM414 西上州300 (2018) - AJたまがわ にエントリー

未だ200kmを走ったこともない状態からいきなり300kmに挑戦して大丈夫かなぁと若干躊躇したけども。

目標は自分の足で帰ってくること。

当日まで

エントリーから本番当日まで3週間もなかったので、とりあえず準備を進めていくことに。

装備品調達

ブルベ参加のためには、装備品規定をクリアする必要があり、いくつか足りないものがあったので急いで購入。

夜通し走るために必要。もともとは通勤時にも使っているVOLT200を使うつもりだったけども、充電しながら使えないということが発覚し、新調することに。

明かりのない夜の山道走ったりするとのことなので、より明るくバッテリーの容量も大きい上位のライトを購入。

  • 尾灯

こちらも、通勤で使っている尾灯はUSB充電方式で、持続時間が4時間ほどと心もとないため、乾電池式のものを購入。

キャットアイ(CAT EYE) テールライト OMNI5 TL-LD155-R 電池式

キャットアイ(CAT EYE) テールライト OMNI5 TL-LD155-R 電池式

  • フロントバッグ

普段の自転車外出時はスポーツ用のリュックを使っているけども、ブルベでは視認性の問題から、反射ベストの上からのリュックはあまり推奨されてない。 それに、長時間リュック背負ってると肩や腰への負担も高くなるよね、ってことで定番のモンベルのフロントバッグを購入。

知人に積載量UPアイテムについて相談したところ、ステムの横につけるタイプのこういうのも使い勝手がよいらしい。

  • 反射ベスト

ブルベ必須アイテム。普段なら縁がなかったであろうアイテム。

走行練習

自分の中での過去最長ライド記録が140kmほど(江戸川CR~関宿城 の往復)だったため、2週間ほど前に200kmくらいは走っておくべきかなぁと、ぶらり練習ライドへ。

スマートフォンでマップを表示しつつ、ルート通りに走る」練習を兼ねて、適当にサイクリングロードを調べてつなぎ合わせてルートを作成。

結果的に、桜が満開のタイミングで、最高に気持ちの良い自転車旅になった。 ソロだったのがもったいない。 来年のこの時期には花見ライドを企画したい。

185.6 km Ride Activity on March 31, 2018 by やこび @. on Strava

座学

忘れてること無いよな、と以前に買ってあった ブルベのすべて を寝る前にパラパラ読んでた。

本番当日

前日は早めに仕事切り上げて、20時には寝られる状態になったが、運動会前の小学生よろしく、なかなか寝付けず。

まあ普段は23時帰宅の3時就寝みたいな生活してるので、しょうがないといえばしょうがない。

ベッドで横になってはいたが、結局3時間ほどしか寝られず。4時にはぼちぼち家を出る準備を始める。

朝ごはんはパスタ。

持っていったもの

  • キューシート
  • ドリンクボトル
  • 自転車用ロック
  • 携帯ツールキット
  • 財布
  • スマートフォン
  • モバイルバッテリー
  • 充電用ケーブル
  • 花粉症用目薬
  • ビニール袋
  • 予備ライト
  • 予備尾灯
  • 予備乾電池

パンク修理用

  • チューブ*2
  • パンク修理用パッチキット
  • タイヤレバー
  • 空気入れ

途中離脱用

まあ初ブルベということもあるので装備盛りだくさん。

聞くところによれば「速い人ほど装備が少なくなる傾向がある」らしい。

スタート地点へ

自宅からは20kmほど。だいたい1時間ちょっとみておく。

途中、六本木や渋谷を経由したが、アップダウンがなかなかきつい。足を消耗しないようにゆっくり通過する。

また、花金からの土曜朝だったので、相当カオスだった(何がとは言わない)

スタート

6:15 あたりに到着。受付を済ませ、ブリーフィングを受ける。

7:00 のスタートまで他の参加者の方の装備品をみていたが、人それぞれな部分もありいろいろ参考になった。

7:00 前になり、車体点検を受けてスタート。 各自点検終わり次第のまばらな出発で、スタート!感はあまりないけども、とりあえず走り始める。

0-100km (スタート ~ PC1 ~ 山伏峠 ~ 秩父 ~ PC2)

スタートからしばらくは多摩川沿いの街道を北西へ。 まだはじまったばかりなので無理せず焦らずゆっくりと。

PC1を過ぎたあたりからだいぶ山道っぽくなってきて、車や信号も少なめになり走りやすく。 道も徐々に上り気味に。

最初のちょっとした峠を上りきって、小休止してたら、向かいから別の参加者が登ってきて「まちがえた~」と叫びながらすごい勢いで下っていった。

分岐も少ないししばらく道なりかな~と油断してたら、どうやら右折するポイントを通り過ぎていたらしい。気づかずにそのまま下っていたらと思うとゾッとする。

ちなみにその参加者とは、後々いくつかのポイントや道中で話す機会があって、いろいろおもしろい話も聞けた。 こういうのもあるのがブルベのよいところな気もする。

東京から埼玉へ入り、スタートから4時間半、およそ70km地点となる山伏峠(標高約600m)をなんとか上りきり、「こんな峠が、中間ポイントまでにまだ2つほどあるのか…」と若干の憂鬱さを感じはしたが、上った分だけ下りもあるぞと切り替えながら先へ。

しばらく坂道を下って秩父へ。

「あの花」の聖地ってことでめんまちゃんと写真を。 後で調べて知ったけども、メインスタッフが同じな「心が叫びたがってるんだ。」も秩父が舞台になってるのね。

秩父を抜けてPC2へ。 ここから先はしばらくコンビニもないため、補給食を多めに買い込む。 とはいえ道中に自販機はそこそこの数あったりするので、さすが日本という気になった。

100-200km (PC2 ~ 志賀坂峠 ~ 湯の沢トンネル ~ 道の駅オアシスなんもく ~ PC3)

ひたすら国道299号線を進んでいく(上っていく)。

志賀坂峠までの道中は、最初の山伏峠とはうって変わって、とにかく景色が綺麗。 桜もちらほら残っており、木々が本当に鮮やか。

上っている途中、ところどころ景色が開け、通過してきた下の道が見えるのでなかなか気持ちが良い。

足がだいぶ休みたがってるが、なんとか志賀坂峠を上りきる。うぇーい。

ここからトンネルを抜けると、埼玉から群馬へ。

そして群馬に入った瞬間、なんか雰囲気が。

このフィールドBGMが変わる感じ。モンハン始まる。

なにげに群馬入りするの、人生初だったりする。 生きて帰れるのか。

通過チェックの道の駅に到着。時刻は16時。

ようやっと150km。これで半分。…まだ半分?

時間的には1時間ほど余裕ができてたので、軽く腰を据えてなにか食べようとレストランへ。 が、名物っぽいカレーは終わってしまっていた。悲しい。もっと速ければ…。

とりあえず炭水化物ってことで、山菜うどんを注文。

食事を終えて、道の駅を出発。 しばらく下り基調で、かなり快調に飛ばせた。

が、飛ばせたのも束の間、このあたりから、おしりに痛みが。 とはいえこれまで経験してきた、圧痛という感じでもない。 どうやらポジションの微調整を繰り返しすぎたのか、サドルとの接する部分が擦れてしまったらしい。

座ると痛い。 これはつらい。

さらに首を支える背中側の筋肉が痛くなってくる。 肩こりをひどくして、ひどくした感じ。 これはつらい。

後のPCで他の参加者の方に話を聞いてみると、長距離になるほど首周りは対策が必要になってくるとかなんとか。

「でも300km程度なら慣れだよ」

やはり慣れなのか。まあ普段、10時間以上も前傾姿勢とったりすることないからなぁ。

1000km超え用のアイテムとしてこういうのもあるらしい。

群馬を東へ抜けていく西上州やまびこ街道は、車も信号も少なめでとても走りやすかった。 大量のSAVE ONや、20時には閉まっていく飲食店を横目に、ひたすらペダルを回す。

200-300km (PC3 ~ 秩父往還 ~ 笛吹峠 ~ PC4 ~ ゴール)

すっかり日も落ちてきて、ライトをつけての走行に。

他の参加者が走ってるのを見て気づいたこととして、暗い中でのヘルメット後部の尾灯は相当に視認性が高いということがあった。 次回には自分も用意しておこう。

最後のPCを出発して、250kmを過ぎた頃には、もう身体のいろいろなところが悲鳴を上げていた。 おしりが痛い。腰が痛い。首のつけ根が痛い。そして膝が痛い。

なんかのはずみでクリートの固さが変わってしまったのか、はたまた足に力が入ってないだけなのか、左のクリートをはめるのがだいぶきつくなっていた。 そしてはめた瞬間の衝撃で左膝が痛い。

市街地まで戻ってきていたので、そこそこの頻度であらわれる信号でなるべく止まらずに(=クリート外さずに)済むように苦心したりしていた。

さらには天気がだいぶ怪しくなってくる。 もともと日曜にかけて雨予報ではあったが、少し前から霧雨だったのがポツポツと雨粒が大きくなり始める。

多摩川沿いに出てからは強風にも悩まされた。 結構な風が、向きを変えながら前から横から後ろから吹き付けてくる。 追い風のときだけペダルを必死こいて回してた。

もうこの頃には疲れはてて謎のテンションになっており、「嵐の中で輝いて」「ハッピーマテリアル」「仮面ライダーBLACK RX」あたりがずっと脳内ループしてた。チョイスが謎。

残り20kmあたりで、腰とか背中、あと疲労感も限界に近いなと感じたため、通りがかった公園で小休止。 ベンチで5分ほど横になる。 最高に気持ちいい。気を抜くと寝てしまいそうになる。

人生でこれほど公園のベンチの存在に感謝したことはないし、おそらく今後の人生でもないと思う。

休憩後はそこそこ疲れが抜けている感じがあり、残りも後少しということで最後の追い込み。 雨がさらに強くなってきた…、というところで、なんとかゴールに到着。

走行時間は 18:52

ゴール直後は達成感よりも疲労感が勝っており、「とにかく早く帰りたい…」という精神状態だった。 まあ帰って寝て起きたら後者のつらさだけ忘れてたわけですが。 「自転車乗りの記憶力はガバガバだ」と言われるのもわからんでもない。

初だったのでブルベの完走メダル(1000円)ももらいました。

ゴール ~ 帰宅まで

正直、この20kmが一番つらかった

雨用装備なしだったため、全身ずぶ濡れになりながら、強風にあおられ、とにかく寒い。 歯をガチガチ言わせながら、「こんなんで死んだら恥ずかしいな」などと考えながら、疲れてる自覚もあったので、とにかく事故らないように注意して帰った。

そしてやはりというか、朝の六本木や渋谷はカオス。さらには雨と大量のタクシーのコンボで命の危険を感じた。

1時間半ほど雨に打たれ、4時頃に無事帰宅。

シャワーを浴びてベッドに即ダイブ。

ずぶ濡れのアレコレを洗濯しないとな…、と考えながら意識がすごい勢いで薄れていく。 起きたら13時だった。

総括~次回へ向けて

  • 補給に関しては、全体通して胃腸が食べ物を受け付けなくなったということもなく、問題なかったように思う。 むしろ食べ過ぎたかもしれない。でもまあ足りなくなるよりは?
  • 電源問題については、携行したモバイルバッテリーで容量的に問題なし。iPhoneとライトを途中充電したが、最終的に容量半分ほど残してフィニッシュ。
  • おしりやふとももの擦れには対策アイテムがあると後で教えてもらった。次回は試してみたい。

Protect J1 長時間持続型保護クリーム 80ml

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  • ヘルメット後部の尾灯はかなり視認性が高い。次回参加時には準備しておきたい。
  • エンジン出力上げたい。上り練習したい。早くなればそれだけいろいろ余裕ができそう。
  • ゴール直後は二度と300とか走るか。ばーかばーか。って気持ちでいっぱいだったけども、今この文章書いてる数日後の時点で自転車で遠出したくてしょうがなくなっているので、やはり記憶に障害があるに違いない。

次はどこへ行こうかねー